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PROFILE CONCEPT 設計業務について 銭湯について考える

 

 私どもが湯空間を考える時に大切にしている主題は「人と場になじむ湯空間の在り方」というこ
とです。各々の場に必要とされる空間の在り方を、湯を中心に読み解きイメージしていく。それは
設計者として最も楽しい時間のひとつといえます。湯を供する場にはそれぞれ固有の地歴や文化、
気候風土などといった様々な背景が存在します。私は計画地周辺をくまなく歩き、調査し、特にそ
のエリア特有の空気感が現れる時は念入りに「その場たらしめる要因」を読み込みます。それぞれ
の土地に敬意と愛着を持って生活する人びと、人びとを通じて生まれる風俗、歴史。そしてそこに
存在する文化の楽しさ、自然環境の豊かさ。それぞれの場に内在する諸条件を湯空間に統合するこ
とができれば、それは土地と人になじむものとなり、地域の新たな一部となっていきます。そして
それは懐かしさと新しさを併せ持つ空間になるのであろうと考えます。
 また湯空間は気持ちの良い感覚を呼び起こすものでありたいと考えます。私どもでは湯を魅力的
な空間構成素材、あるいは人と空間をつなげる媒体としても捉えています。湯の煌めき、ゆらぎ、
肌触り…。湯は豊かな表情を空間にもたらし、人が感じる感覚をリラクセーションにつなげてくれ
ます。また私たちは入浴時、身体的に湯を介して空間とつながります。そして同時に精神的にも
「何か」とのつながりや、一体的感覚を得ているように感じることがあります。「何か」とは緩和
感や浄化感、幸福感や極楽観、あるいは母体内の記憶、究極的には宇宙または自己の魂なのかもし
れません。私どもはそれを素己(そこ)と表現しています。素己とのつながり感や一体感は、人間
の最も気持ちの良い感覚=癒しのひとつだと言えるでしょう。

湯を介して場と人になじむ空間。湯を介して「素己」とつながる空間。
そして、懐かしさと新しさを併せ持つ空間。

これが私どもの目指す湯空間です。

 私どもは設計に際して、新しい湯空間のありかたにふさわしい設計コンセプトを下記3つの与条件から考察し、提案いたします。

 1.社会的条件 
 2.地域的条件 
 3.個別条件 

オーナー様と様々な意見交換をさせていただきながらコンセプトを深め、適切に設計へと反映する事により、プロジェクトの付加価値を高めるお手伝いをさせていただきます。