場になじむことで独自化する空間
何かにつながる感覚を呼びおこす空間
懐かしさと新しさをあわせ持つ空間
これが私たちが目指す湯空間のVISIONです
私が湯空間を考える時に大切にしているビジョンのひとつは『場になじむことで独自化する空間』を創造するということです。場にはそれぞれ固有の地歴や文化、気候風土などといった様々な背景が存在します。それぞれの場に内在する諸条件を湯空間に統合することができれば、そこには周辺環境になじみながら独自性をともなう空間が必然的に醸成されるはずです。それぞれの土地に生活する人びと、風俗、歴史、街並みが発する空気の匂いや質感。その場たらしめるそれら要因をフィールドワークを通じて読み込む時間、それは設計の基礎を形成する大切な経験となります。
また私は湯空間を思い描く時、湯を「媒体」としてイメージします。入浴とは、空間を構成する素材=湯の中に身体的に入り込みつながることです。そして時に私達は入浴を通じて身体的のみならず、精神的にも何かとの一体的感覚を感じます。心地良い発汗から始まるその感覚は、緩和感、多幸感、浄化感や極楽観へとつながり、より深い感覚として母体内の記憶、究極的には宇宙または自己の魂につながる感覚を体験する事もあるでしょう。私が思い描く湯空間に共通するもうひとつのビジョンはそのような感覚を得られる空間です。湯のきらめき、ゆらぎ、肌触り、そして包容感。湯は豊かな表情を空間にもたらすだけでなく、私達と空間あるいは何かにつながる媒体としても機能しリラクセーションを与えてくれます。一体感=『何かにつながる感覚』とは最も気持ち良い癒しの感覚のひとつではないでしょうか。
あとひとつ私が湯空間の設計に際して大切にしているビジョンがあります。それは『懐かしさと新しさをあわせ持つ空間』です。古来から日本人は岩風呂、温泉、銭湯、スーパー銭湯、家庭風呂、健康ランド、サウナなどなど様々な様式やスタイルで入浴行為を楽しんで来ました。日本人にとって入浴行為とは、いわば欠かす事のできない伝統的な生活文化のひとつです。私は伝統とは、保守と革新の統合ものとに継承されるべきものであると捉えています。その表象として、懐かしさと新しさを同時に感じることができれば、それは湯空間にフィットするものになると考えます。
新×古=SIMPLE。それは空間のIDEAにつながるものなのかもしれません。
日本では、古くから銭湯が生活文化として日常の中で機能してきました。
現代社会においてここ数十年というもの、銭湯が激減してしまっている状況は、とても残念に思います。特に地方における銭湯の減少は深刻な問題となっています。
美容/健康/癒し/コミュニケーション…
現代日本の生活に欠けているもの、必要なものが銭湯にはあります。
「銭湯をライフスタイルとして、日本人の生活にもう一度根付かせたい」
私どもはこの思いのもと、設計業務を通じて銭湯文化の再興に貢献したいと考えております。
マーケティングデータ、地域要因、個別要因等を踏まえ、それぞれの店舗、地域にふさわしいコンセプトを提案し、デザインによって具現化いたします。
銭湯、温泉、ホテル旅館の大浴場、家風呂、これらにはそれぞれ異なる浴場設備が必要とされます。温浴施設設計に特化することで得られた経験値と専門設備設計者とのコラボレーションにより、安心して運用できる合理的な設備システムを提案いたします。また熱利用効率のシュミレーションなどにより、省エネ化の提案をいたします。
癒しの空間において選ばれる素材は、できるだけ自然に近い素材が良いと考えます。自然素材は、時が経つにつれて、空間に味わいと愛着をもたらします。
温浴施設にとって日々の清掃、メンテナンスはかかすことのできない重要用件。私たちはデザイン性とメンテナンス性を高いレベルでバランスさせることを目指します。
私たちは事業の初期段階のご相談から、店舗オープン後のアフターフォローまで、トータルにお店の繁栄・発展のお手伝いをさせていただきます。
お風呂のある日本の風景を未来に繋げていきたい。
そしてその価値を世界に発信していきたい。
オーナー様の想いに寄り添うパートナーとして、夢の実現をお手伝いいたします
代表 今井健太郎|KENTARO IMAI
温浴施設全般及び、付帯施設に関わる設計業務、工事監理業務。
各種業務メニューを通じてフレキシブルかつトータルにお客様のご要望にお応えします。
お気軽にご相談ください。
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銭湯の魅力を多くの方に再発見していただくべく、
銭湯、温泉施設に関わるイベントの企画運営などサービスも提供いたします。
その他セールスプロモーション業務についてもお手伝いいたします。
「湯フェス」とは、銭湯の魅力をより多くの方に再発見していただくために企画された、銭湯空間を舞台とするイベントです。
湯フェスはペンキ絵師のライブペイントパフォーマンスを主軸に音楽ライブ、ワークショップ、ギャラリー展示、地元カフェとの連動運営など様々な形で展開してきました。
地域プロモーションはもちろんのこと、普段銭湯に縁がなかった方にもご来場いただく機会を設けることで、より広く銭湯を知ってもらうことを趣旨としています。