御谷湯が立地するのは葛飾北斎の生家近く、いわゆる東京下町の雰囲気を色濃く残すエリア。浅草、両国、そしてスカイツリーがある本所吾妻橋といった、新旧江戸/東京の顔となるスポットの中心に位置しています。この地域特性より設計コンセプトを「現代の江戸前銭湯」と設定し、生地の木使いと江戸をイメージするカラーリングをベースにデザイン展開しました。4階と5階にある浴室は男女交代制で、それぞれ異なる雰囲気を楽しむことができ、小さいながらも外気と自然光を取り入れることができる坪庭を配置しています。また本建築物はクライアント様の福祉やエコに対する高い意識からバリアフリーや福祉家族風呂、雨水再利用などの機能を複合的に備えています。