
先日10月6日、新宿区立落合第三小学校5年生のクラスにて、今井健太郎が特別授業のゲストティーチャーを担当させていただきました。授業タイトルは「栄湯を通じて学ぶ〜建築士の仕事と銭湯の設計」です。
いきさつ:小学生が銭湯について知る:
落合第三小学校の5年生は、今年度の総合的な学習(特別授業)の中で、地域の財として「栄湯」を取り上げて学習を進めてきていました。「栄湯」を調べる中で2017年にリニューアルオープンしたことや、近くの哲学堂公園にちなんだ「釈迦サウナ、孔子の湯」などがあることを知りました。生徒さんたちは「栄湯」にアポイントを取り、実際に見学をし、インタビューを行いました。その中で銭湯経営における後継者の問題や燃料費高騰の問題、また栄湯を設計した会社があることなど、さまざまな事を知ったそうです。
栄湯を設計した人に話を聞きたい!:
銭湯に関する考察を深めていく中で、地域に愛される銭湯をどのようにとらえるべきなのか?生徒さんたちが(多面的な視点を持ちながら、探究的に学習を進めていくため)設計した人に話を聞きたい!ということになり、今井健太郎にゲストティーチャーのオファーが届きました。このオファーをいただいた時、正直はじめは小学校5年生に「どのようなテンションで、どのような話をすべきか?」戸惑いました。しかし授業内容を考えているうちに、生徒さん達からどのようなリアクションがあるのか?とても楽しみになってきて、ワクワクした気分で当日を迎えました。
驚きの授業当日
当日の授業では「設計者としての栄湯に対する思いや願い」「建築士としての仕事と銭湯」「銭湯の魅力と役割」「みんなの将来の仕事」などの内容を中心に話をしました。生徒さんたちは、授業をとても興味深く授業を聞いてくれて、本当に熱心に銭湯についてこれまで調べてきたことが私にも伝わってきました。なんと普通公衆浴場としての「銭湯」の定義をしっかりと語ってくれた生徒さんもいたほどです。大人でも銭湯の正確な定義ができる人は限られているのではないでしょうか?
都会育ちの子どもはスレていない?
印象的だったのは、この授業の時だけではなく、学校全体の雰囲気がとても良かったこと。学校の門をくぐってから帰る時まで、生徒さん(先生も含めて)の、のびのびとした明るい感じや、活気ある感じを様々なシーンで感じました。一言でえいえば「ピュア」。恥ずかしいくらいドストレートな表現ではありますが「校風」なのでしょうか?とても素晴らしい小学校、生徒さんたちだなという印象を持ちました。
元気をもらいました。
これまで一般社会人や企業、大学生や高校生、あるいは専門学校生など、様々な方を対象としたセミナー講師を担当させていただいてきましたが、小学生は全く別次元でした。55人の子供たちのパワーをいっぱい浴びて、元気をたくさんもらって帰りました。落合第三小学校五年生生徒のみなさん、校長先生、担当の先生、担任の先生、ありがとうございました!
*学校と生徒さんの許可をいただいて、写真をアップしています。
