本プロジェクトのデザインコンセプトは『内観へと誘う空間』。言葉そのままに、入浴行為を通じて内観へ誘われるかのような空間を指向しています。さてそれでは「内観」と は何を指すのでしょうか? ここでいう「内観」とは都市型生活者だからこそのストレスに対処する方法論と して注目されつつある「MIND FULLNESS」あるいは「禅」や「ヨガ」などの思想に共通する『自己を見つめる ことを通じてのセルフヒーリング』と定義します。デジタル社会の成熟期だからこその再評価とブームとも言える「内観」へとつながる空間イメージは、下記3つのデザイン要素から具現化を試みています。
①人の意識を惹きつける、あるいは癒す効果を目的とした『光 の演出』
②視覚効果により『空間に変化をもたらす素材』の選択
③モノトーンベースなどによる『抽象 的背景としての空間設定』
都市生活の中で「内観を通じたセルフヒーリング」によりリラックスするための施設として設定しました。