今井健太郎建築設計事務所

JPN | ENG

SAUNA-TOKYO

サウナ東京

「海外からの輸入文化を日本仕様にアレンジし、リデザインする」
日本文化の独自性とされる特徴の一つです。
サウナに関しても同様で、60年代東京オリンピックの際に初めて輸入されたときから様々なアレンジバージョンが日本において展開されてきました。

本風プロジェクトでは、そのような様々に変化したサウナの日本型アレンジバージョンを利用者様に楽しんでいただくべく「和流」をキーワードとして6つの冷温サウナを設置しました。

蒸喜乱舞:30m2超の大型オートロウリュサウナ室。耐久性を向上させる機能があるベンガラ塗装仕上げにより和のニュアンスを空間にもたらしています。
瞑想:木製の間仕切りによりサウナ室内を緩やかに隔て視線をカットすることで、瞑想状態に入りやすい空間造りを意図したサウナ室。
昭和遠赤:昭和の時代には、熱くカラッとしたサウナが人気となっていた時代がありました。遠赤外線効果があり、現在でも人気が高いガス式ストーブを採用。
戸棚蒸し風呂:江戸時代初期に流行ったとされている戸棚風呂をイメージし、「半身浴+蒸気浴」の形で再構築したサウナ室です。
冷気浴:クールダウンのための室温ゼロ℃強の冷温サウナ室。
ケロサウナ:フィンランドのサウナ材として人気が高い「ケロ材」を原木で輸入して使用しています。セルフロウリュとしています。

この他、収容人員60名以上を誇る大型休憩(内気浴)スペースには畳ベッドを設定し、炭酸泉風呂では檜笠木を使用するなど「和流」をイメージさせる素材を各所に配置しています。
なお、水風呂は利用者様の好みに対応すべく、3つの温度帯による浴槽を配置しました。
また2023年6月には地階に飲食および寛ぎスペースを増設するために拡張工事を行ないました。

*地階の設計は弊社の設計担当範囲外。


サウナ東京

所在地:
東京都港区赤坂3-13-4
主要用途:
熱気浴場(公衆浴場)
改修面積:
586.46 m2(機械室面積を含む)
竣工:
2023年4月
施工会社:
株式会社デザインアートセンター
(担当:片岡敏男、竹本麻希、最上貴文、黒川紗花 )
設計監理:
株式会社今井健太郎建築設計事務所
(担当:今井健太郎、高橋向生)
環境トータルシステム株式会社
(担当:木林茂利)
株式会社岩崎設備
(担当:古谷豊)
照明設計:
ぼんぼり光環境計画株式会社
(担当:角館まさひで、竹内俊雄)
蒸喜乱舞照明:
株式会社カエルワークス
(担当:平田真朗)
蒸喜乱舞音響:
株式会社ホワイトライト
(担当:甲斐宣明)
サウナ設計協力:
株式会社メトス
(担当:山本啓嗣)
ロゴ製作:
デザインエイエム
(担当:溝田明)
写真撮影:
鈴木賢一写真事務所
WEB:
サウナ東京公式WEB