ホスピタルメント白金

ホスピタルメント白金は港区にある有料老人ホーム。
「既存の老人ホームのイメージにとらわれないバリエーション豊かな浴室空間を計画してほしい」というクライアント要望をいただき、４つの浴室からなる地階の湯空間ゾーンを設計担当させていただきました。バリアフリーの設計グレードが各浴室ごとに異なる仕様となっており、利用者は「その日の気分」や「バリアの程度」に応じて入浴空間をセレクタブルに楽しめます。この入浴サービスシステムと空間を他施設との差別化とし、施設の特徴として運用されています。浴室は地下に設定されていましたので、地下の閉鎖性をなるべく感じさせないよう、若干のドライエリアを空間に取り込んだデザインとしています。

＜光の湯＞
暗がりの中で感じる光をテーマとした湯空間デザイン。ステンドガラスを用いた窓をデザインのアクセントとしました。
＜風の湯＞
地下にありながら外気浴ができるよう、ドライエリア（地上に通じる地下吹抜）をバルコニーのような造りとして浴室空間に連続させました。脱衣室から外気浴空間まで一体的な広がりを感じる空間としました。
＜白銀の湯＞
「ストレッチャーからシャワー用寝台へ移動し、洗体入浴する」状況が前提の入浴空間。専用シャワー寝台を中央に設置しています。浴槽はなくフル装備のバリアフリー空間となっています。
＜白金の湯＞
「車椅子から浴槽へ移動して入浴する」状況が前提の入浴空間。前提に開発された既成品の専用ユニットバス製品を導入しました。