印象的なひびきを感じる「五色湯」というネーミング。江戸五色不動の一つである目白不動尊が近隣の金剛寺に祀られていることに縁起するものです。周辺エリアの「目白」という呼称もこの目白不動尊にちなんだもので、その歴史由緒を感じます。五色湯改修工事のデザインコンセプトは、その金剛寺のご利益である「健康増進、病疫退散」に因み『湯治場銭湯』と設定しました。この設計コンセプトは、日常生活の中で「心身の湯治場」としての機能を担うという現代の都市型銭湯の1つのあり方を提示することにもつながるのではないかと考えます。