「銀座SPA&SAUNAコリドーの湯」が位置するのは『銀座グランベルスクエア』と冠された、ホテル施設を中心とした複合ビル内の4階です。上方6層には「グランベルホテル」、下層には商業施設テナントが3層配置され、さらに地階には都内最大規模を誇るクラブ「ZOUK TOKYO」が誘致されており、一棟の建物内に立体的な街並みが形成されるという趣旨のもとに全体計画されています。
こうしたコンテクストの中で「銀座SPA&SAUNAコリドーの湯」はホテルの付帯入浴施設というだけではなく、グランベルスクエア全体に対しての入浴施設としての利用が期待されており、日帰り入浴利用も可能となっています。またそれゆえ単に入浴に特化しただけの空間ではなく、サウニング前後を含めたリラクセーションのための空間としてカフェ&バーやライブラリーコーナーなどを含め4階フロア全体が計画されました。
本プロジェクトにおけるデザインコンセプトは「内観へと誘う空間」としました。このコンセプトは言葉そのままに「利用者のマインドを内観へと誘いこむかのような空間づくり」を指向することを意味しています。またここでいう「内観」とは「MIND FULLNESS」あるいは「禅」や「ヨガ」などの思想に共通する『自己を見つめること、そしてその行為を通じてのセルフヒーリング』を意味しています。
華やかな先端都市として知られる銀座。このような立地の複合ビル内にパブリックな入浴施設がプログラムされることは、これまでレアなケースでした。しかし「都市型ライフスタイルの中で、ひととき心と向き合い、自分を取り戻す事ができる空間」はサウナ利用者層のみならず、今後潜在需要が高まっていくのではないでしょうか?『銀座グランベルスクエア』内で先陣を切る形でオープンした「SPA&SAUNAコリドーの湯」ですが、他フロアのレストランやマッサージなどの入居テナントが充実していく中で、より有意義な空間コンテンツとなっていくことを期待しています。